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4B.完璧を求めなければ


 私は、なんでも完璧に済ませなければ気が済まない性格だった。
 しかし、人間は完璧に物事を行うことが不可能な生き物だと思う。
 それなのに、自分に完璧を求めるだけでなく、他人にも完璧を求めてしまったのである。
 私は苦労して30歳未経験でプログラマになった。
 私はその時までプログラムは完璧なものだと思っていた。プログラムを作るプログラマも完璧であるべきだと思っていた。
 しかし、ソフト開発の業界に入ってみると、仕様バグ、納期は遅れ、開発会社間の責任のなすり合いだけでなく、社内の人間で責任のなすり合いが日常的に行われていた。
 さらに、理不尽だと思ったことは、納期間際に(テストして納品するのだけでスケジュールがギリギリ)顧客から仕様変更が頻繁に来るのだ。かといって納期は伸びない。顧客はソフトウェアが魔法か何かだと思っているらしい。
 当時の私はショックを受けたが、それでもモチベーションを上げて頑張っていた。

 官公庁向けのシステム開発時にはもっとひどい状況だった。
 一日ごとに仕様が変わり。伝えたことを2時間後くらいには忘れているプロジェクトリーダーの下で仕事をしていた。
 無理難題をふっかけられ、またプロジェクトリーダーの無責任さと不甲斐なさに週に何回も頭が真っ白になるくらいにブチ切れていた。
 私は不眠症になり、うつ状態になった。そして、メンタルクリニックに通院するようになった。
 その後、プロジェクトから離脱して、ストレスのもとはなくなった。
 しかし、病気はどんどん悪くなり、うつ病になり、統合失調症になった。
 ストレスのもとを取り除いても、薬が合っていなければ、病気は進行するのだなと今思っている。

 あの時、他のプログラマと同じように、自分にふりかかる苦労を他人事と思い、プロジェクトリーダーが無理なことを言っても「ああ、バカがなんか言ってらぁ(笑)」くらいに笑い飛ばすことができれば、今私はこんなことになっていなかったのかもしれない。
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